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考える力を深める、3種の「?」

 

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こんにちは、ちゃにおです。

 

いきなりですが、深く考える、ってなんでしょうか?

 

僕は何かの課題について考えるとき、3つの質問をよく自分にします。

 

先日のブログで、偉い方から「ちゃにお君は、深く考える才能がある」とお褒め頂いたのですが、今思うとこの3つの問いを自分に投げかけることを訓練したことが、少しは深く考えらえるようになった要因なのでは?と思っています。

 

質問①「なぜ?」

当然すぎるかもしれませんが、このなぜ?を自分に問い続けます。

例えば、「商品Aの売上を上げるイベントを提案してほしい」と言われたときに、

  • なぜ商品Aだけが対象になっているのか?
  • なぜ商品Aの売上を上げたいのか?
  • なぜイベントなのか?
  • なぜイベントに絞られているのか?
  • なぜこの人がこれを言うのか?
  • なぜこのタイミングで言うのか?
  • なぜ私に言うのか?

などを考えます。

もちろん、その理由に対しても、なぜ?を繰り返します。

そうすることで、相手の背景や問題の核心を理解することに繋がります。

一見関係なさそうな「なぜ私に言うのか」についても、「他の会社にも言っているから等しく言っているから」なのか、「特別に自分に仕事をくれようとしているから」なのか、「他の会社へ別の仕事を頼んだからバランスを保とうとしているから」なのか「私の実力を試そうとしているから」なのか、いろいろな理由が考えられ、それによってその後の判断が変わって場合もあります。

 

様々なことについて自分自身に疑問を投げかけ、「こうだからじゃないか?」という仮説をたて、うまく質問をしてみてください。

 

 

質問②「具体的には?」

相手の発した言葉や文章の書かれていることを、具体的に聞いていきます。

  • 売上は、具体的にどれくらいを目標に?
  • 売上は、すぐに上げたいのか、それとも今期中に上げたいか?
  • イベント、とは、どこまでの範囲を指すか?

同じ言葉でも、人ぞれぞれ定義はまちまちです。相手がその言葉に、どんな意味を込めているか、その真意を知る必要があります。

自分が「イベント=展示会や、スペースを借りてサンプリングなどやるものだろう」と思ったとしても、相手が「イベント=マス・WEB広告以外の、顧客に直接アプローチできる場所」と広く捉えていれば、「WEB上で参加できるイベント」ということも提案範囲に入ります。

 

「言葉の定義」は、思っている以上に人それぞれです。

例えば「コミュニケーション」という言葉の定義を考えてみてください

人それぞれ説明は違うでしょうし、使われる場面によっても大きく変わります。

そういった定義を明確にすることが、深い理解につながります。

 

 

質問③本当に?

相手の言っていることが本当か、疑ってみてください。

この問いが一番難しいと思います。

  • 本音を言っているだろうか?
  • 相手の言っていることは正しいだろうか?
  • 相手の言うとおりに考えていいだろうか?

例えば「できれば御社にお願いしたいと思っている」と相手が言ったとしても、それは建前で、本音としては、頑張ってほしいから期待させることを言ったかもしれません。

そのことをそのままの温度で上司に伝えれば、上司は「この仕事はほぼもらった」と判断し、売上目標を立てるかも知れません。もし仕事をもらえなかったとき、その計画は崩壊し、期待を裏切る形になるかもしれなせん。

 

また、相手がその上司からの指示を聞き間違え、自分に依頼をしているかもしれません。「おや、いつも上司の方が言っていることとズレている気がするぞ」と感じることができれば、確認をすることができるかもしれません。

 

最後に、「イベント」という依頼があっても、それを疑って下さい。

「売上を上げるための施策なら、イベントに限らない」というのが本音だとしたら、より売り上げを上げられるイベント以外の提案の方が喜ばれるかもしれません。

「商品Aの依頼をしたけど、商品Bも売りたいと思っている」というのが本音だとしたら、「商品A&Bの売上を両方上げる大規模イベント」という提案ができるかもしれません。

 

これらすべてを、相手に聞くことは失礼でしょうし、スマートではありません。

「なぜ?」「具体的には?」「本当に?」と、まず問い続けることで、自分の中でその仮説を立ててみてください。

その仮説が、ほぼ正しいと思えば「確認」という形で聞けばいいでしょうし、その確かめ必要があれば、相手にうまく質問をしましょう。

そのことで、真意をより理解することができます。

 

深く考えるには、

「なぜ?」「具体的には?」「本当に?」の3つの質問を自分に問いかけてみてください。

 

以上、ちゃにおでした。