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そもそも『良いコピー』って何? ~当たり前。だけど深い、たった1つの答え~

こんにちは、ちゃにおです。

 

先日、コピーライティングについての本を読んでいる中で、

「ハッ!」

としたことがありました。

 

それが「いいコピーとは、」と文字を見たときの事でした。

 

なぜ

「ハッ!」

としたかと言うと、

 

何度もコピーを書いていたにも関わらず

「何がいいコピーか」

って基準を、自分ではっきり言えないなぁ、と思ったんですね。

 

なのに、いつも「よっしゃ、良いコピー書くぞ」と意気込んでいたわけです。

ゴールもわからずやっていたんだなぁ、と気付かされたんですね。

 

で、

そのまま食い入るように読み進めたんです。

良いコピーとは何か、について書かれている文章を。

 

・・・読みました。

その答えは、そんな驚くような答えではありませんでした

 

だけど、

「核心をついている」と思うことでもあり、

「シンプルだけど深いなぁ」と思うことでもありました。

 

 

・・・・・もったいぶらずに言えよ、って感じですね。

いきます。

 

 

いいコピーとは、

目的を果たせたコピーである

 

今日の話は、これだけです。

 

・・・・・でも、これだけだと、分かるようでわからないですよね。

続けます。

 

ちなみに、この文章を読む前なら

「感動するコピー」とか「面白いコピー」とか「物が売れるコピー」とか

答えていたと思います。

 

だけど、これは「良いコピー」を言いえてはいません。

 

広告が、企業の中のマーケティング活動の一つである以上、

必ず広告には「役割」があり、目指すゴールがあります。

 

そのゴールへ連れていく役割を、しっかり果たせたか、が良いコピーか否かの判断基準なんだと理解しました。

 

目的を果たす、を言い換えると、「A地点から、B地点まで到着されられたか」ということだと思います。

 

例えば、東京から大阪まで行きたいとき

1.ちゃんと到着する道を通ること
2.適切な時間内で、道を通れるだけの手段で行くこと

が、必要だと思いました。

 

「感動はするんだけど、あの商品なんだったっけ?」

というのが、1ができていない典型例。

 

「ん、何それ?そもそも覚えてないんだけど」

というのが2の典型例ですね。

感動させる、面白い、は、この2の手段ですね。

 

ただこの話、「ああなんだ、当たり前じゃん」と、思ってしまうと、

浅くしか理解ができないかもしれません。

 

 

◆その道は、到着地点までちゃんと続いているか?

「こんなターゲットに向けて、こんなことを伝えたら、買ってくれるのでは?」

 

そのストーリーが筋の通ったもの、

言い換えると目的地の方角に向かっているように見えるものだったとしても、

本当にその道を行けば、到達できるかは別問題です。

 

例えば、エステが好きな人に「自宅でエステのような気分になれるオイル」を売ろう

というのは、筋が通っているように思います。

 

しかし、それが「1回1万円」するオイルだったらどうでしょう。

 

エステ好きの人なら

「だったら2万円払ってもエステに行くよ」と、思うのではないでしょうか。

 

そのアプローチは悪くないようにも思えますが、ただ「いいわね」と思われても、

「買おう」というゴールまでは、たどり着けないように思います。

 

自分も含め、多くの場合

「あ、これイケそうじゃん!」

と思うと、本当にとどりつけるかの検証がなされていまいまま

そこに向け突っ走ってしまいます。

 

この人に、これを言えば、本当にゴールに辿り着けるか?

を、深く考える必要があるのだと思います。

 

 

◆それは、時間内に道を通り抜けられる手段か?

時間、は

広告の期間、出稿量など制限のあるものを指しています。

制限なく広告をし続けることはできないので、その中でたどり着く必要がありますね。

 

また、通り抜けられるかどうか、は強さです。

進む方向が正しかったとしても、表現が弱く、埋もれてしまうと、結局ゴールにはたどり着けないまま、終わってしまいます。

 

人の印象に強く残すには、「なるほど!」と強く思わせる、おもしろい表現だったり感動する表現をする必要があります。

 

そもそも、

なぜ広告がおもしろい必要があるか?

 

 

言わずもがな

「広告は、ぜーーーーんぜん、見られないし、覚えてもらえない」

 

もっというと

 

ぜーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんぜん、見られないし、覚えてもらえない

 

からです。

(作り手の僕が言うのも、悲しいのですが)

 

今日見た広告の中で、何か記憶に残っているものは?

と言われると、実際覚えていて1つや2つです。

 

世の中は、広告で溢れかえっています。覚えていないかもしれませんが、

街に出ると、きっと何百もの広告が目には入っているはずです。

 

熾烈を極める、現代の注目集め合戦の中、そのような弱いメッセージを投げても、

無駄死に、になってしまいます。

 

あるコピーライターの言葉なのですが、つまらない広告よりは

よほど「う〇こ!」と言ったほうが、相手の記憶に残すことができます。(失礼)

 

 

まとめると

良いコピーは、目的を果たせたコピーである

 

目的を果たすには、

まず目的までの道のりを確認し、到着すると確信できる道を見つけること。

 

その道を決められた条件の中で、辿り着くために、

周りの押しのけ、駆け抜けられる強さのある表現をすること。

 

ということでした。

 

以上、ちゃにおでした。