大手広告マンの教える、広告のノウハウを使って、人生を豊かにするBlog

就活・仕事から、飲み会や結婚式の企画まで。大手広告代理店の広告マンが考える、広告制作・マーケティングのノウハウを、人生の様々な場面で活かす方法です

読書メモ「アイディアはどこからやってくるのか?」

◆アイディア(わがまま)→(おもいやり)企画
アイディアは、まだ企画になる前の、種のようなもの。
「わがまま」=自分が思うがまま、自分がいいと思うように、考えたもの。
それを「思いやり」=相手のことを考えて、形にしたのが企画。
思いやりとは、ターゲットのことを考え刺さるかどうかの判断、
実行する人のことを考えそれが現実的に可能かの判断、
企業として、そのようなコミュニケーションをすべきかの判断、など。
順番が逆だと、「アイディアなしの企画」=つまらない企画、になる。

 

◆考える≒選ぶ
考える、ということは、選ぶ、ということ。
プロとアマチュアの違いは、まずこの「選択肢」をたくさん出せるかどうか。
また「選び方」も重要。選ぶために必要なことは2つ。

1つ目は、選ぶ軸を決めること。判断の基準を決めること。何を大事にするかなど
2つ目は、その軸に沿って、優劣をつけること。順位づけすること。
この両方ともが難しい。

 

◆時間を「分ける」こと
いい企画を考えるには、「アイディアを出す」「選ぶ」「企画にする」の時間を
明確に分けてやることが大事。一緒にやらない。

 

◆アイディアは、既存の要素の新しい組合せ
ジェームズ・ウェブ・ヤング氏の、アイディアについてあまりにも有名な言葉。
言い換えると、たくさんアイディアを生み出すには、「既存の要素」をたくさん持つこと。そしていろいろ組み合わせてみること。

 

◆既存の要素を、いかに多く持っているかが重要
既存の要素には、4つのパターンがある。

①直接体験
自分が直接体験したこと。強く印象に残り、またそれに紐づくいろいろな体験を広く
感じているので、要素として強い。旅行など。

②間接体験
他の人がした体験を、見たり聞いたりしたこと。直接体験より弱く、また限定的であるが
安価で手軽で早い、といったメリットがある。旅行記など。

③知識
知っていること。感情や感動などの思い入れのない、情報。旅行のニュースなど。

④知らないこと
調べることで得られること


◆知っているからと言って思い出せるとは限らない
何かを体験したら1~2分回想してみる。記録しておくことも大事。

 

◆「たぐる」とう考え
既存の要素を、アイディアの材料として使えるようにするために、「たぐる」という行為を推奨。
「たぐる」とは、直接体験・間接体験・知識などを「自分事化」し、使える状態として手元に置いておける状態にすること。

 

◆「たぐる」の分解

①ほる

知っていることを、意図的に、深く調べる。「deep」「詳しい」

②思い出す
知っていることを、偶然に、呼び起こす。「detabase」「そういえば」

③押さえる
知らないことを、意図的に、広く調べる。「foot work」「とりあえず」

④ぶつかる
知らないことに、偶然、出会う。「open mind」「へぇ」

 

◆浮かんだアイディアは必ずメモる
忘れてしまうので。アイディアははかないが、とっておけば、いつか役に立つことも多い。

 

◆アイディアスケッチ
一つのお題に対し、20個のアイディアを、20枚の紙に一つずつ書く。
手書き、大きな文字を推奨。

 

◆アイディアはちょっとの違いが大違い。包括的ではなく、具体に。
「AはB」なのと「AがB」なのは違う。「A=B」といっしょくたにしない。
また、具体的な方が発展性がある。「先生が全員外国人」という案より、
「先生が全員アメリカ人」の方が「全員フランス人」というアイディアに発展する

 

◆アイディアを増やす方法

①ずらす

一つのアイディアの、言葉一つ一つを、少しずつ変えて、アイディアをつくる。

「先生が全員アメリカ人」→「全員フランス人」のようなこと。

②といかけ

オズボーンのチェックリストに沿って
転用したら?/応用したら?/変更したら?/拡大したら?/縮小したら?
代用したら?/置換したら?/逆転したら?/結合したら?

③わがまま全開
最終ゴールだけはキープしつつ、お題に関係なく自由に考える

 

◆アイディアパーソンは越境者
何か、他人の引いた線にとらわれずそこを超えて考えていく。